Lopeha's partners ②
Lopehaのものづくりパートナー②
◎フェアトレードと製品の出会い
1997年頃、私はニュージーランドのシュタイナーの高校に通っていました。 高3の時、経済の授業で初めて出会ったフェアトレードという言葉と意味。 チョコレート農園や工場で働く人たちの賃金の安さをはじめ、劣悪な環境の中での労働、児童労働についても知り、その社会の不条理にとても衝撃を受けたのが、きっかけでした。 それからの毎週土曜日は、オークランドのフェアトレードのお店でボランティアのショップ店員をするようになりました。
10年後、フィリピンのシュタイナー学校の保護者が販売していた廃材から作った木のおもちゃ、ウガンダのオーガニックコットンなどフェアトレード製品の販売を少しずつ始めました。 その後、タンザニアやラオス、インドなど友人や団体とのご縁で、アフリカンファブリックや手刺しゅうの雑貨などが増え、現在のラインナップに。
発展途上国だけに限りませんが、働く人、ものを作る人たちにとっても公正である賃金が支払われること、少しでも幸せな気持ちで、安心してものづくりができることをLopehaは大切にしております。
それぞれの商品にはストーリーがあり、そのほとんどには女性や障がいをもつ方たちが関わっています。 1点ものが多いため主にイベントで販売しておりますが、一部の商品をご紹介します。
-タンザニア WONDER WORKSHOPリサイクルアート工房の木のおもちゃ-
ポリオによる障がいをもつ人たちが、廃材を使いココナッツオイルでコーティングした木のアルファベットおもちゃ。 元々は、道端で物乞いをしていた彼らが自立を目指して、自らこの工房に通うように。 そして、木工や道具の使い方を学び、1点ずつデザインして作っています。
-タンザニア Mabinti Centresカンガ ガーランド&トラベル巾着-
フィスチュラ(ろう孔)を患った女性たちの自立支援と社会復帰のために縫製トレーニングなどを行う団体の製品。フィスチュラとは、出産の際、難産になったことで胎児の頭が膣や膀胱などの壁を破ることで、排泄が垂れ流しになる病気。 それにより、社会的に差別を受けている女性たちが多くいます。 プリント(シルクスクリーン)と巾着は、縫製学校に通う女性たちに、Lopehaオリジナルのガーランドは、回復手術後に縫製学校を卒業し、社会復帰をした女性たちに作ってもらっています。
-インド Bangalore Camphill みつろうろうそく-
キャンプヒルとは、ルドルフ・シュタイナーの理論に基づいて、障がいがある人たちと一緒に共同生活を行う共同体のこと。 インドのバンガロール郊外にあるキャプヒルでは、とても穏やかな空気が流れている中、個々の能力に応じて、みつろうろうそくや紙漉き、織などの製品をつくっています。
-ラオス シヴィライ村 モン族刺繍ストラップー
ラオスのバンビエン近郊のモン族・帰還難民の村で作っています。 タイの難民村からラオスに帰還後、彼らに国から与えられた村は、環境が悪く、お米が育てられない土地でした。 刺繍製品が数少ない現金収入源になっています。 女性たちが下描きなしで、心向くままに、一針ずつ丁寧に刺繍しています。