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岩手県鳥越地区のすず竹お弁当箱(かご)小

¥4,900

ー岩手県鳥越地区のすず竹細工ー
岩手県鳥越地区は、青森県との県境にほど近い二戸郡一戸町の山あいにあります。ひっそりとした地域ですが、平安時代から1000年以上続く竹細工の有名な産地。自生する良質なすず竹を使い、丈夫で実用的なすず竹細工がなされてきました。しかし、プラ製品の台頭・生活スタイルの変化などによる需要の低下から生まれた後継者不足の問題に加え、2015年頃から岩手県全域ですず竹が開花し一斉に枯れるという現象が起こり、原材料のすず竹を確保することが難しくなってしまいました。120年に1度と言われる竹枯れは、長年竹細工を作り続けるおばあちゃん・おじいちゃんにとっても経験のない事態。しかし、この伝統的なすず竹細工を絶やすまいと、山を丁寧に歩き、わずかしか取れない竹を使い、細工を続けてくださっています。
 
ーすず竹お弁当かご(小)ー
すず竹で編まれたお弁当かごの小さいほうです。 すず竹を細いひごにし「あじろ編み」で丹念に編んでいます。かごの縁は芯材にかたい真竹を使い、それにすず竹を縦に回して仕上げています。身のかごと蓋のかごをそれぞれ作り、2つを合わせるお弁当かごは、とくに高度な技術が必要とされます。こちらは90代のおばあちゃんが作っています。


ーサイズ(外寸) / 重量ー
小:約13cm×9cm×6cm/60g
(大:約18.5cm×12cm×6.5cm/95g)
 上記のサイズはあくまで目安です。自然素材を使い、ひとつひとつ手作りのため、表記サイズから2-3cm前後するものもございます。ひとつひとつの形・風合い・色味も異なります。 写真とやや味わいが異なること、予めご了承いただいた上ご注文下さい。 
 
ーお弁当容量(目安)ー
おにぎり1〜2つと少しのおかずを入れられるイメージです。
 
ー使い方ー
お弁当かごのサイズは大と小があり、入れ子にして収納することもできます。身と蓋のすき間に指示を入れて、蓋を開けてください。 しなやかなすず竹はきちんとへこんでくれます。
おにぎりやサンドイッチをラップやホイルでくるまずに直接かごに入れていただけます。 また、お好みや入れる具材に応じて、クッキングシートや経木を敷いてお使いください。敷いていても、編み目から水分が生じる場合がありますのでお気をつけください。)使い終わったらたわしなどで洗い流して、よく乾かしてください。洗剤を使っても良いですが、よく洗い流してから、直射日光の当たらない風通しのよいところで十分乾かしてください。
また、小物入れとしてお使いになったり、2つのかごを別々に使われるのもオススメです。 すず竹は竹表皮の光沢、心地よい手触り、丈夫さが特徴です。徐々にあめ色に移り変わっていく経年変化も楽しみのひとつ。つかいこんであめ色に変化してもなお、水洗いすると表皮がつやを帯びるというほど優秀な素材です。 長くお楽しみいただける手馴染みのよいかごです。
 
ーお取り扱いについてー 
●ささくれや破片でお身体や衣類などを傷めないようご注意ください。
●できるだけ戸棚などにしまいこまず、風通しのよい場所で保管してください。 
● 保管は、日光を避け、湿気の溜まらない、高い場所がオススメです。 
●水や雨に濡れたら乾いた布で拭き、風が通る日陰や室内でよく乾かしてください。
●ほこりが溜まらないようにブラシなどで定期的なブラッシングもオススメです。
投函機能タイプの「クリックポスト」配送はお選びいただけません。

ー良いものを大切に使う生活にスタイルシフトするー
日本人のDNAにはもともと循環型社会に適合しやすい因子が刷り込まれているといわれています。その起源は縄文時代に遡ります。青森県の三内丸山遺跡では、人々は森林生態系の一員として生活・文化・信仰を発展させ、2000年もの間、数百人の巨大集落を維持・形成してきました。江戸時代、江戸では木材はもちろん、し尿に至るまでリサイクル・修理が実践され、限りある資源を最後まで使い切り、土に戻す社会のシステムがありました。身近な天然素材である竹も古くから様々な形で活用されてきました。竹細工は、明治から昭和に至るまでは農家の副業として栄えていましたが、戦後の石油製品の普及により一転してすたれる傾向になりました。戦後80年近く経ち、今何が大切かが問われています。

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